Dear…
「シーッ」と、紗理奈に注意されてしまった。
「ねえ、もうアイス行こうよぉ」
「そうだな、もうみんな集中力切れてるころだろうし」
そう言いだしたのは千夏で、それに便乗したのは林くん。
あたしたち5人は、そそくさと図書館を出た。
「うあーっちぃ!暑すぎだろ、まだ7月なのに…!」
「本当、暑い…」
「瀬戸が暑いって言うのはわかるけど、紗理奈ちゃん汗かいてないよね!?」
「うるさいなぁ、千夏。汗かいてなくても暑いものは暑いのよ」