Dear…

 「褒めてねぇし…」




 そんな二人のやり取りを見ていると、自然に笑みがこぼれた。





 「相変わらずなんだから、アンタたち」




 「でも仲良いよね、本当」




 「うんうんっ」





 明日がテストなのに、そんなことはもうどうでもよくなっていた。


 今、この瞬間がとても楽しくて、できればこの日々がずっと続けばいいのになあと思っていた。





 「ねぇ…凛ちゃん、紗理奈ちゃん」





 ふいに、千夏ちゃんが女子3人だけで円を組み、コソッと言った。



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