Dear…
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目を覚ますと、白い天井があった。
「っ、凛!」
声のほうを見ると、涼太くんが困ったような、安心したような、なんとも言えない表情を浮かべてあたしを見つめていた。
あたし、何をしていたんだっけ。
「大丈夫か!?…まったく、俺を追いかけて走ってくるなんてバカじゃねえのか。心臓発作起こして倒れたんだぞ、お前」
そうだった。
あたしは、確かに涼太くんを追いかけてたくさん走った。
呼び止めて、大事なことは伝えずに倒れてしまったんだ。