Dear…
「ごっ、ごめんなさい!」
一気に恥ずかしくなって頭に血が上ったあたしは、急いで繋いでいた手を離した。
そこから特に会話をすることはなくて。
なんとなく、気まずかった。
もとから男子が少々苦手だったあたし。
それが急に見知らぬ男子と会話をしたり、手を繋いだりしたら、気まずくなるのも当然だった。
「ほら、ここだよ俺らのクラス」
「入るの怖い…」
「…だよなぁ。お前、クラスに友達いないだろ」