Dear…
「クラスどころか、全学年に友達なんていません…」
うわ、あたしこれ絶対今暗い奴だと思われてるんじゃない!?
瀬戸くんへの第一印象、最悪…!
「よしっ、俺に任せろ!」
そう言った瀬戸くんは、ガラッと大きくドアを開けるとクラス中に響き渡るくらい大きな声で叫んだ。
「みんな、聞け!昨日までずっと休んでたうちのクラスの子が、今日から普通に学校に通えるようになったんだ!仲良くしよーぜっ」
シンと静まり返った教室に恐怖を覚えるあたし。
「自己紹介したらいいんじゃない?」
嫌がるあたしを無理矢理教壇の前に立たせる瀬戸くん。