Dear…

 なんだか心が温かくなって、気が付けばあたしは自然と笑顔になっていた。





 「ねぇねぇ、凛ちゃん今日遊べるー?」





 声をかけてくれたのは、あたしの背中をさすってくれていた女の子。


 華奢な肩に真っ白な肌、ゆるふわパーマのかかっている栗色の長い髪は、まるで人形のようだった。





 「あのね、今日クラスの何人かでカラオケ行くんだ。瀬戸もいるよー」





 瀬戸くんもいるのか…。





 「いいの?あたしも行って」




 「もちろんっ!あたし、山本千夏ねっ」





 ニッコリと笑顔で千夏ちゃんは自己紹介をしてくれた。


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