冷酷男子の溺愛



あったかい。

家族って本当にあたたかい。



ねぇ、拓ちゃん。

わたしたち、やっとぎこちない笑顔から卒業できるよ。



心から、思いっきり笑えるよ。







──────おかえり。





遠い日の、ぬくもり。



『……知奈、少しは店番しろよな』


リピートされ続けていた、過去の声。



ーーもう、違う。


顔をみて、目を合わせて、声が聞こえる。


わたしたち家族は、今日改めて、家族として、再始動した。







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