冷酷男子の溺愛
【雅稀】今日はごめんね
その、夜。
雅稀から、連絡が入った。
【雅稀】俺、知奈のこと、好きだから
初めて雅稀を怒らせてしまって、もう嫌われたと思ったし、今までのように仲良くできないと思ってた。
だから、この気まずさも振り払えるものだと思って嬉しかった。
【雅稀】本気で、好きなんだ
だけど、その文面は、わたしと彼の「好き」という言葉の意味の違いを表していて。
【雅稀】もう、絶対に傷つけないから
彼が傷つけないといった倍以上、わたしはきっと、彼を傷つける、と直感。
【雅稀】仲良くしてくれる?
できることなら、この誠実な気持ちに、知らないフリをしていたかった。
失いたくない。大切な人を。
これからも、大切にしていたかった。