冷酷男子の溺愛
だけど、キミは。
「────幸せそうで、よかったよ」
冷酷な、キミは。
「あの人、優しい人だな、見ず知らずの俺のためにここまでしてくれるなんて」
何度でも。
「本当、いい男見つけたな、やるじゃん」
わたしの気持ちを踏みにじる。
わたしの気持ちは、あなたの声を一瞬聞いただけで、引き返されるというのに。
あなたは一向に、わたしを見てはくれない。
いつになったらキミの瞳にわたしは映るのかな。