冷酷男子の溺愛







愛とか、恋とか、どうでもよかった俺でさえ、泣きわめく美菜の姿は胸が苦しくなるものがあって。


俺が問題を解かなかったりするとすぐに手をあげる暴力的なあいつが。


夜遅くても幽霊とかまったく気にしない男気のある、あいつが


こんなにも、弱かったなんて知らなかったから。



───揺れた。少なくとも、守ってやりたいと思う程度には、心が揺さぶられた。








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