冷酷男子の溺愛





ーー今、こうやって、全てを思い出して、君の隣で笑っていられるのかもしれない。







あなたに再会して────わたしはたくさんの幸せをもらってる。


元彼からのひどい仕打ちから守ってくれたこと。

大切な家族である拓ちゃんと、再会させてくれたこと。


信じることの大切さを、教えてくれたこと。




そうしていくなかで、わたしが、思ったことがあるの。

自惚れるわけじゃないけれど、どうしてもあの時、彼が起こした行動は、わたしのためにしたことなんじゃないかって、思えて仕方がない。




彼の隠した優しさを、ひとつ、ひとつ、見つけよう。


そして、きちんと、感謝しよう。



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本当の「好き」を教えてくれたあなたへ。


もう、絶対に。離したりしないから。

もう、絶対に。見失ったりしないから。







だから────......










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