お嬢様にはなりきれない!
「ここどこ……?」
バイクは大きな白い建物の前で停められた。
凄いバイクの数……。
建物もかなりでかい。
「ここは、俺らのたまり場。」
「たまり場……?」
たまり場って何?
てか、俺らって誰?
「まあ、来れば分かるだろ。」
なんて、冷たいこと言いながら私の手を取る梓馬。
建物の扉を開くと、
「「「梓馬さん、こんにちは!」」」
カラフルな頭をした人達が一斉に頭を下げた。
え……何この人達?
何で頭下げてんの??
さっきから分からないことだらけ……。
「おう、お疲れ。」
そんな私に構わず、梓馬はにっと笑いながら挨拶を返した。