お嬢様にはなりきれない!
「あ、今から来れる奴全員集めとけ。話しあるから。」

「「「了解です!」」」


“集めとけ”なんて、梓馬の命令口調にも、素直に従うカラフルくん達。

何この主従関係……。


気になって梓馬の陰から顔を出したら、

「「「お、女ぁぁあ!?」」」

一斉に叫ばれた。

………そんな驚く?


思わずきょとんとしてると、

「俺の女だから、手出すなよ?」

なんて、梓馬がにやにやしながら腕を回してきた。


俺の女って………

私はモノじゃないし、そもそも梓馬の女じゃないし。


「「「うおぉぉおお!!!」」」


そんな私の気持ちを無視して、叫ぶカラフルくん達。

きっと梓馬を睨みつけると、また頭をぽんぽんってされた。


そして、

「2階行くぞ。」

梓馬は私の手を取って階段を上っていった。

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