お嬢様にはなりきれない!

一階に下りると、人がいっぱい居た。

カラフルくんが増えて、目がチカチカする………。


私達が一階の一番奥に座ると、一斉に注目を浴びた。


「今日から、俺らに姫が出来た。
……お前ら、命かけて守れよ。」

「「「はいっ!!!」」」


カラフルくん達は声を揃えて返事をした。

“総長”ってそんなに偉いのかな……。


「柚希、一応挨拶しとけ。」

そう言って、梓馬は私の頭を撫でた。

「………うん。」

緊張を吹き飛ばすように、大きく深呼吸をした。


「………AlfAの姫になった柚希です。仲良くしてくれると嬉しいです。」

にこっと笑って言った。

頭がカラフルだから少し怖かったけど、よく見るとみんな優しい目をしてる。


「「「よろしくお願いしますっ!」」」


建前じゃなく、仲良くなりたいと思った。
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