お嬢様にはなりきれない!

そんなこんなでこの状況。

隠れたのは良いけど、出るタイミング見失った………


そういえば、

“やばいと思ったら、とりあえず紅に連絡しろ。”

って梓馬が言ってたな……。

携帯……


トコトコトコ

携帯を探していると、足音が近づいて来た。

やばい……!

ぐっと拳を握ったとき、

ガラガラガラ

ロッカーが開かれた。

「柚希ちゃん!やっと見つけた!!」

聞き覚えがある声。

ゆっくり目を開くと、

「べ、紅さん!?」

うちの制服を着た紅さんが居た。

「しー!!行くよ!」

紅さんに腕を引かれる。
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