南国タイフーン
氷室はドアから顔を突き出して、廊下に誰もいてない事を確認すると、真里を部屋の中に入れた。

「どうして、その事を知ってるんだ」


「だって、柴田さん。直樹の悪口を言いふらしてたから。


あんな奴は二度と使わないって」


氷室は笑った。


「何があったか知らないけど、逆らわない方がいいよ。アルファ・プロダクションには」
< 10 / 16 >

この作品をシェア

pagetop