南国タイフーン
「彼女は自分が消費されて行くことに耐えられないのよ。

お決まりのポーズにお決まりの笑顔。内面ではなく、外面だけを売って生きてく。

次々と新しい子が現れ、自分と同じポーズをとって、やがて自分が忘れ去られて行く。

こんな人生のどこに生きがいを見いだす?

全ては虚構。

彼女は二十歳でその事に気づいた。

自分は他の女の子とは違うんだって、何らかの形で主張したいのよ」


「主張するなら、違うところでやってくれ」

< 14 / 16 >

この作品をシェア

pagetop