南国タイフーン
柴田が部屋を出た後、氷室はベッドに横たわった。


ああは言ったものの、探し出すあてはない。


明日になって、新しいロケ地が見つかってなければ、大事なんだろうな。

氷室は自嘲する。


その時、ドアが再びノックされた。


「ハイ」


氷室は面倒くさそうに返事をしてベッドから起き上がった。
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