南国タイフーン
開いたドアの向こうには、スタイリストの山口真里が立っていた。


小柄で、少しばかりぽっちゃりしたグラマーだ。


童顔で丸メガネをかけている。


笑顔だった。


「柴田さんにやられたんだって」


真里が言った。
< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop