お嬢様の恋
｢あんり…今から２人で話せないか？｣

急に真剣な顔になり竜哉は言った。佐奈はすぐに変化に気付き
｢じゃああたし先に行ってるね｣
そう言い行ってしまった。


｢お話って何ですか？｣

｢ああ…とりあえずここじゃ目立つから付いて来て｣


そう言われ着いたのは校舎の裏のようなところ
見渡す限り誰もいなく聞かれたくない話なのだろうと想像がついた。


｢あんり…あの日のこと覚えてないのか…？｣

あの日？昨日初めて会ったのに？

悩んでいると

｢そうか…２年前のクリスマスパーティーのことなんだが…」

２年前のクリスマスパーティー…小瀬谷家は盛大にクリスマスパーティーを開く。そこにはグループ関係者はもちろん親しくしている会社・取引がある会社など…が呼ばれる。週刊誌には世界トップレベルのセレブしか呼ばれないと毎年注目を集めていた。
実際は小瀬谷家の人から招待されれば参加はできた。しかしマスコミは決して会場には入れなかった。だから呼ばれた人でなければパーティーの様子は分からない。それで噂が飛び交っているのだ。
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表紙・目次

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