お嬢様の恋
「お嬢様。そろそろ学校のお時間ですが…」
「はい今行きますわ」

憧れていた高校は
自分で選んだ学校…
友達は誰一人いなかったがあんりは不安ではなかった

ガチャッ
「お乗り下さい」
入学式の今日だけはお母様達と一緒に車で登校
といっても同じ車ではない。

「こんな車で行ったら目立ってしまうのに…」
文句を言っても仕方ないことは分かっていたが…

あんりが乗っている車は無駄に長いリムジン…
じろじろ見られるのは当然である

一時間程して学校についた。
「お嬢様。到着いたしました」大きな門 それを通り過ぎると広い敷地と綺麗な校舎が見えて来た。
「ここが講堂です。終了後車をお持ちします」
そう言われ講堂に入ってみれば金持ちと分かる人が沢山いた。そしてあんりが講堂に入ると皆あんりを見た…一般人とは全く違った雰囲気をあんりは持っていたから…
「綺麗な子ね。しかも上品そう」「…あの子小瀬谷グループのご令嬢じゃない!」
などと話ながら。

そんな人達に目もくれず席に向かうあんりの目にある人が止まった。その瞬間気づかないうちに立ち止まっていた…。
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