あの夏の日をもう一度
始まり
「ようこそ、我が死者の国へ」
そこはさっきとはちがう。
別の国が広がっていた。
ふ目を開けると飛び込んできたのは
小さいおっさん?
声は高いのに背は小さい。
こんなこと言ったら怒るだろうか。
「まだ、頭が混乱しているようですね。」
あっ、小さいおっさんが話始めた。
「あなたは死んだのです、ここは死んだものが集ま死者の国です。」
あぁ、そうだ。私は死んだんだ。生前の記憶はないのに死んだことははっきりと覚えている。
死んだからここにい.....る?
「っておい!なんだよ、死者の国って!
なに、これなんかのドッキリ?TV番組?
カメラどこにあんの?ね!」
「お、落ち着いてください、ドッキリじゃありませんよ。れっきとした死者の国です」
「私は信じないからな!」
信じられる訳が無い。科学でこんなこと証明されてないのだから。私は小さいおっさんを横目でみた。不覚にも小さいおっさんと目が合ってしまった。おっさんはにやっと笑いこちらに視線を送った。
「だ、だいたいな、こ、こんなことあってたまるかよ。私は死にたかったんだ。こんなとこ来てたまるかよ」
おっさんはやれやれという顔をしながら
飽きれたように話し出した。
「来てしまったのだから、しょうがないでしょ。あなたは転生するのです。また、人に。そのためにここにきたのです。」
「はっ?私は人になんて絶対なんない!
人をやめたくてここに来たんだ」
おっさんは来ましたというようにドヤッとした
「そのためにあなたには幽霊となって
人間界にいってもらいまーす!」
それと同時に体が光始めた
「な、な、なんじゃこりゃーーー!」