前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
レイジと有坂くんは両襟を掴みながら
少しの間、膠着状態でいたけど
レイジは両襟を掴んだまま
有坂くんをおもいっきり地面に
叩きつけた
有坂くんは瞬時に起き上がった
けど、目の所を切ってしまって
血が出ている
今度は有坂くんがレイジの顔に
おもいっきり殴りかかって
間一髪、レイジは素手で
受け止めたけどかすってしまって
唇を切ってしまって口から血が滲んでいる
もうやめてぇっ!!
私の願いなんかお構いなしに
容赦ない殴り合いをしている。
寸での所で2人は交わすんだけど
そのたんびに傷が増えていく……
私は縋るように
「健夫くん…助けて……」
と、懇願すると
健夫くんが二カッと笑って
その言葉を待ってましたとばかりに
「うっし!!」
と言って、軽く屈伸をして
腕をボキボキ鳴らすと
あっと言う間に2人を投げ飛ばして
しまった。
レイジは元々、小さい頃から
色んな武道や格闘技を習わされていた
梨沙子さんが、男は強くなって
女の子を守れないといけないと言って
健夫くんは日の丸マークを
つけるほどの柔道家ですんごく
強い。
柔道ではレイジは健夫くんには
絶対かなわないだろうけど
レイジは柔道も合気道も剣道も
極真空手も全て黒帯を持っている。
だからレイジも恐ろしく強いの。
そんなレイジを中学の時にあそこまで
傷だらけにして…
今もレイジの口からは血が垂れている。
多分…口の中をかなり切っているはず
有坂くんも凄く強いんだ…
レイジは喧嘩してもいつも
ほぼ無傷だもの。
たくさんの相手を1人で相手にしても
あっという間にみんな倒しちゃうくらい
に…
そんな強い2人だけど
すっかり不意をつかれたので
一瞬で健夫くんに投げられてしまった
何が起こったのかついていけてない
様子で、レイジはスッと立ち上がった
「おっ!礼二!
お前柔道やってたな?!
しかもそこそこやれるみたいだな!
普通こんなにモロに俺の技受けたら
背中つくから!こいつみたいに!」
と言って有坂くんを指さすと
有坂くんは、背中をおもいっきり強打したみたいで、すぐには立ち上がれない様子だった…
健夫くんは有坂くんの腕をグイっと
持ち上げて立たせると
「はい、お前の負け。
今日の所はやめておけ
ミカが怖がってる。
俺も柔道じゃなかったら
礼二には負けるだろうな…」
と健夫くんが言うと
有坂くんはガクッと項垂れた
そして視線を私に向けたので
私は咄嗟にレイジの背中に
ひっついて隠れた
「あ〜っ!!ムカつく!!
ただでさえ、腹立つのに!
でも…ミカちゃん、ごめん。
怖がらせたくはなかったんだけど
ミカちゃんがあまりにも可愛くて
止まらなくなっちゃって……
本当ごめんなさい。反省してます。
だけど、俺は諦めないよ(笑)
ミカちゃんが誰を好きでも
ガンガン行くから!
仲良くして欲しい…」
と言って晴れ晴れした顔で
笑った。
すっごく爽やかでカッコよくて
本当は凄く真っ直ぐな人
なんだなと思った。
私はレイジの背中からひょっこり
顔を出して有坂くんを見て
「気持ちは嬉しいです。
私なんかを好きになってくれて
ありがとうございます…
でも…私はレイジが側に置いてくれる
限り、レイジの側にいたいので……
で、でも…友達なら… 大歓迎です
レイジとも…仲良くしてくれるなら
ですが……」
「ミカッ!」
レイジが振り返って文句有り気に
私を見たんだけど
レイジの口から血が垂れている
事の方が気になったから
私は慌ててハンカチを出すと
出来るだけ優しく血を吹き取った
レイジは多分、私に悟られないように
血を飲んでる。
私に心配をかけないために…
「レイジ…大丈夫??
痛くない??」
と首を傾げると
「ミカ…それやめて…
反則…かわいすぎる
怒れないじゃん(笑)」
と言って私を抱き寄せた
すると有坂くんが
「チッ!見せつけんなよっ!
ミカちゃん、俺、こいつとだけは
仲良くしたくねぇな…
でも、まぁ考えとくわ(笑)」
「俺はイヤダ!だからミカ
友達になんか絶対なんなよ!(笑)」
良かった…とりあえず2人は
もう喧嘩する気はないみたい。
健夫くんありがとう!
健夫くんがいなかったら
2人を止める事は出来なかったと思う。
少しの間、膠着状態でいたけど
レイジは両襟を掴んだまま
有坂くんをおもいっきり地面に
叩きつけた
有坂くんは瞬時に起き上がった
けど、目の所を切ってしまって
血が出ている
今度は有坂くんがレイジの顔に
おもいっきり殴りかかって
間一髪、レイジは素手で
受け止めたけどかすってしまって
唇を切ってしまって口から血が滲んでいる
もうやめてぇっ!!
私の願いなんかお構いなしに
容赦ない殴り合いをしている。
寸での所で2人は交わすんだけど
そのたんびに傷が増えていく……
私は縋るように
「健夫くん…助けて……」
と、懇願すると
健夫くんが二カッと笑って
その言葉を待ってましたとばかりに
「うっし!!」
と言って、軽く屈伸をして
腕をボキボキ鳴らすと
あっと言う間に2人を投げ飛ばして
しまった。
レイジは元々、小さい頃から
色んな武道や格闘技を習わされていた
梨沙子さんが、男は強くなって
女の子を守れないといけないと言って
健夫くんは日の丸マークを
つけるほどの柔道家ですんごく
強い。
柔道ではレイジは健夫くんには
絶対かなわないだろうけど
レイジは柔道も合気道も剣道も
極真空手も全て黒帯を持っている。
だからレイジも恐ろしく強いの。
そんなレイジを中学の時にあそこまで
傷だらけにして…
今もレイジの口からは血が垂れている。
多分…口の中をかなり切っているはず
有坂くんも凄く強いんだ…
レイジは喧嘩してもいつも
ほぼ無傷だもの。
たくさんの相手を1人で相手にしても
あっという間にみんな倒しちゃうくらい
に…
そんな強い2人だけど
すっかり不意をつかれたので
一瞬で健夫くんに投げられてしまった
何が起こったのかついていけてない
様子で、レイジはスッと立ち上がった
「おっ!礼二!
お前柔道やってたな?!
しかもそこそこやれるみたいだな!
普通こんなにモロに俺の技受けたら
背中つくから!こいつみたいに!」
と言って有坂くんを指さすと
有坂くんは、背中をおもいっきり強打したみたいで、すぐには立ち上がれない様子だった…
健夫くんは有坂くんの腕をグイっと
持ち上げて立たせると
「はい、お前の負け。
今日の所はやめておけ
ミカが怖がってる。
俺も柔道じゃなかったら
礼二には負けるだろうな…」
と健夫くんが言うと
有坂くんはガクッと項垂れた
そして視線を私に向けたので
私は咄嗟にレイジの背中に
ひっついて隠れた
「あ〜っ!!ムカつく!!
ただでさえ、腹立つのに!
でも…ミカちゃん、ごめん。
怖がらせたくはなかったんだけど
ミカちゃんがあまりにも可愛くて
止まらなくなっちゃって……
本当ごめんなさい。反省してます。
だけど、俺は諦めないよ(笑)
ミカちゃんが誰を好きでも
ガンガン行くから!
仲良くして欲しい…」
と言って晴れ晴れした顔で
笑った。
すっごく爽やかでカッコよくて
本当は凄く真っ直ぐな人
なんだなと思った。
私はレイジの背中からひょっこり
顔を出して有坂くんを見て
「気持ちは嬉しいです。
私なんかを好きになってくれて
ありがとうございます…
でも…私はレイジが側に置いてくれる
限り、レイジの側にいたいので……
で、でも…友達なら… 大歓迎です
レイジとも…仲良くしてくれるなら
ですが……」
「ミカッ!」
レイジが振り返って文句有り気に
私を見たんだけど
レイジの口から血が垂れている
事の方が気になったから
私は慌ててハンカチを出すと
出来るだけ優しく血を吹き取った
レイジは多分、私に悟られないように
血を飲んでる。
私に心配をかけないために…
「レイジ…大丈夫??
痛くない??」
と首を傾げると
「ミカ…それやめて…
反則…かわいすぎる
怒れないじゃん(笑)」
と言って私を抱き寄せた
すると有坂くんが
「チッ!見せつけんなよっ!
ミカちゃん、俺、こいつとだけは
仲良くしたくねぇな…
でも、まぁ考えとくわ(笑)」
「俺はイヤダ!だからミカ
友達になんか絶対なんなよ!(笑)」
良かった…とりあえず2人は
もう喧嘩する気はないみたい。
健夫くんありがとう!
健夫くんがいなかったら
2人を止める事は出来なかったと思う。