前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
健夫くんは、有坂くんに
近付くと怪我してる方の目を
グイッと広げてマジマジと見た
「イッ‼︎ イテテッ」
と有坂くんが顔をしかめる
「うるせぇ!さっきまで
大乱闘してた人間がよく言うわ!
ちょっと我慢しろ!」
と言って、遠慮なしに
グリグリしている
「有坂くん…ちょっと我慢してて…
健夫くんはこう見えて外科医だから」
とレイジを盾にしながら
顔をひょっこり出して私が言うと
「まぁ、専門は脳外科だけどな(笑)
ちょっと目蓋の所切れただけみたい
だな…ちょっと待ってろ!」
と言うと、近くのテーブルに置いて
あったバックの中から
ガーゼと薬品の入った小瓶と
ピンセットを取り出すと
ガーゼを薬品に浸して
それをピンセットで摘まむと
「ちょっと目ぇ閉じて」
と言って、切れた目蓋の所の
血を洗い流すようにガーゼで
拭いた。
「んーー これくらいなら
大丈夫かっ…!」
と言って、今度はバックから
茶色のテープを取り出し
丁度良い大きさに切ると
目蓋に貼り付けた
「これは、傷口を塞ぐテープ
だから一週間貼りっぱなしで
いいから…
取った時に、傷が盛り上がってたり
傷跡が気になるようなら、その時は
病院に来い。綺麗に治してやる。
ただし、その時は有料だ(笑)」
と言って、二カッと笑った健夫くん
さすが健夫くん!!
すっごくカッコいいよっ!!
健夫くんの手際があまりにも
早くて、私は身を乗り出して
有坂くんの目蓋を凝視して
いたようで
「あの……そんなに見つめられると
可愛すぎてドキドキして
たえられないんだけど………」
と、有坂くんが赤くなって言うから
途端に私も恥ずかしくて
顔がカーッと熱くなっちゃって…
「あっ! ご ごめんなさい…」
と言って、顔を両手で覆って
下を向くと
レイジが慌てて私を自分の背中で
隠して
「ミカ……そんな顔すると
こいつ調子に乗るからやめろよ!」
「だって……そういうこと
言われ慣れてないから…
免疫が無くて……ごめんなさい」
「はぁ?!俺いつも言ってるじゃん」
「それは社交辞令だもん」
「はぁ?!
俺が社交辞令なんか言うか!」
「じゃあ お世辞かなぁ?」
「ぶっは(笑)お世辞なんか
ミカに言ってどうすんだよ(笑)
まぁ、いいや。
無自覚、鈍感、お子ちゃまな
ミカだもんな(笑)
いっその事、お前お面被って
外でたら?(笑)」
近付くと怪我してる方の目を
グイッと広げてマジマジと見た
「イッ‼︎ イテテッ」
と有坂くんが顔をしかめる
「うるせぇ!さっきまで
大乱闘してた人間がよく言うわ!
ちょっと我慢しろ!」
と言って、遠慮なしに
グリグリしている
「有坂くん…ちょっと我慢してて…
健夫くんはこう見えて外科医だから」
とレイジを盾にしながら
顔をひょっこり出して私が言うと
「まぁ、専門は脳外科だけどな(笑)
ちょっと目蓋の所切れただけみたい
だな…ちょっと待ってろ!」
と言うと、近くのテーブルに置いて
あったバックの中から
ガーゼと薬品の入った小瓶と
ピンセットを取り出すと
ガーゼを薬品に浸して
それをピンセットで摘まむと
「ちょっと目ぇ閉じて」
と言って、切れた目蓋の所の
血を洗い流すようにガーゼで
拭いた。
「んーー これくらいなら
大丈夫かっ…!」
と言って、今度はバックから
茶色のテープを取り出し
丁度良い大きさに切ると
目蓋に貼り付けた
「これは、傷口を塞ぐテープ
だから一週間貼りっぱなしで
いいから…
取った時に、傷が盛り上がってたり
傷跡が気になるようなら、その時は
病院に来い。綺麗に治してやる。
ただし、その時は有料だ(笑)」
と言って、二カッと笑った健夫くん
さすが健夫くん!!
すっごくカッコいいよっ!!
健夫くんの手際があまりにも
早くて、私は身を乗り出して
有坂くんの目蓋を凝視して
いたようで
「あの……そんなに見つめられると
可愛すぎてドキドキして
たえられないんだけど………」
と、有坂くんが赤くなって言うから
途端に私も恥ずかしくて
顔がカーッと熱くなっちゃって…
「あっ! ご ごめんなさい…」
と言って、顔を両手で覆って
下を向くと
レイジが慌てて私を自分の背中で
隠して
「ミカ……そんな顔すると
こいつ調子に乗るからやめろよ!」
「だって……そういうこと
言われ慣れてないから…
免疫が無くて……ごめんなさい」
「はぁ?!俺いつも言ってるじゃん」
「それは社交辞令だもん」
「はぁ?!
俺が社交辞令なんか言うか!」
「じゃあ お世辞かなぁ?」
「ぶっは(笑)お世辞なんか
ミカに言ってどうすんだよ(笑)
まぁ、いいや。
無自覚、鈍感、お子ちゃまな
ミカだもんな(笑)
いっその事、お前お面被って
外でたら?(笑)」