前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
有坂は治療を終えると、ミカに白い花束を渡そうとしたから
思わず、また足が出てしまい
その花束を有坂からぶんどって
取り上げた。
健夫君も用事を思い出した様子で
綺麗にラッピングされた袋を
ミカに渡していた。
さっきまで、普通じゃない事があったからか、いつの間にか女たちに取り囲まれて、キャーキャーああでも無いこうでも無い好き勝手言われていた俺たち。
俺と健夫君を見て失神してる
女もいるし……
そんな様子を俺も、健夫君も、有坂も気が付いていたけど
ミカはやっと今気がついたらしく
途端に真っ赤になって狼狽えるミカ。
本当、ミカはかわいい。
有坂はもはや、ミカしか見ていない
アイリちゃんの事も思い出したみたいで
気にかけるから
俺は片手でミカを担ぎ上げると
薔薇を片手に持ち直し
有坂をギロッと睨んで牽制すると
群がってる女たちに隙間を作るために
大声を張り上げると
健夫君と一緒に女の人集りを抜けた
すると人集りを抜けた所にアイリちゃんが心配そうにウロウロしていて
その隣にはテッタ君
その後ろに3人組がニタニタして待っていた。
有坂の取り巻きの男たちはいなくなっていたから、きっとやられたんだろう。
みんな、目立った傷は無さそうで
良かった。
むしろ、俺の顔に傷があるのが
情けねぇ。
ミカを下ろすとアイリちゃんが
心配そうに駆け寄ってきた
テッタ君にチラッと目をやって
軽く頭を下げると
テッタ君は黙って頷いた。
ミカは、目に涙を溜めながらも
必死に耐えて決して泣かなかったのに
アイリちゃんの顔を見たら
えんえん泣き出した。
俺がギュッと後ろから抱き締めて
恐がらせた事を謝ると
悪いのは私だと自分を攻めて
泣くミカ……
みんなを傷つけた
俺を傷つけたと子どもみたいに
泣くミカ
こんな私が俺といてもいいものか?と
どんな事があっても
それだけは考えないでくれよ!
俺がミカがいないとダメになっちまう
すると、健夫君が小さい子に言って聞かすように優しくミカの目を見て話すと
俺の事を大好きに決まってる。
と言ったんだ…
愛おしくって、たまらなく感情が
込み上げてきてギュッと抱き締める力を強めた。
キスしたいけど、飲んでも飲んでも口
の中は血だらけだから我慢した。
ミカ、俺のそばにいてくれよ?
俺はお前の事となるとまた怖がらせるような事をするだろうけど
俺の拳は大事なモノを守るために
あるんだ。
怪我してボロボロになろうが
ミカがそばにいてくれたら
こんな痛みたいしたことないんだ。
思わず、また足が出てしまい
その花束を有坂からぶんどって
取り上げた。
健夫君も用事を思い出した様子で
綺麗にラッピングされた袋を
ミカに渡していた。
さっきまで、普通じゃない事があったからか、いつの間にか女たちに取り囲まれて、キャーキャーああでも無いこうでも無い好き勝手言われていた俺たち。
俺と健夫君を見て失神してる
女もいるし……
そんな様子を俺も、健夫君も、有坂も気が付いていたけど
ミカはやっと今気がついたらしく
途端に真っ赤になって狼狽えるミカ。
本当、ミカはかわいい。
有坂はもはや、ミカしか見ていない
アイリちゃんの事も思い出したみたいで
気にかけるから
俺は片手でミカを担ぎ上げると
薔薇を片手に持ち直し
有坂をギロッと睨んで牽制すると
群がってる女たちに隙間を作るために
大声を張り上げると
健夫君と一緒に女の人集りを抜けた
すると人集りを抜けた所にアイリちゃんが心配そうにウロウロしていて
その隣にはテッタ君
その後ろに3人組がニタニタして待っていた。
有坂の取り巻きの男たちはいなくなっていたから、きっとやられたんだろう。
みんな、目立った傷は無さそうで
良かった。
むしろ、俺の顔に傷があるのが
情けねぇ。
ミカを下ろすとアイリちゃんが
心配そうに駆け寄ってきた
テッタ君にチラッと目をやって
軽く頭を下げると
テッタ君は黙って頷いた。
ミカは、目に涙を溜めながらも
必死に耐えて決して泣かなかったのに
アイリちゃんの顔を見たら
えんえん泣き出した。
俺がギュッと後ろから抱き締めて
恐がらせた事を謝ると
悪いのは私だと自分を攻めて
泣くミカ……
みんなを傷つけた
俺を傷つけたと子どもみたいに
泣くミカ
こんな私が俺といてもいいものか?と
どんな事があっても
それだけは考えないでくれよ!
俺がミカがいないとダメになっちまう
すると、健夫君が小さい子に言って聞かすように優しくミカの目を見て話すと
俺の事を大好きに決まってる。
と言ったんだ…
愛おしくって、たまらなく感情が
込み上げてきてギュッと抱き締める力を強めた。
キスしたいけど、飲んでも飲んでも口
の中は血だらけだから我慢した。
ミカ、俺のそばにいてくれよ?
俺はお前の事となるとまた怖がらせるような事をするだろうけど
俺の拳は大事なモノを守るために
あるんだ。
怪我してボロボロになろうが
ミカがそばにいてくれたら
こんな痛みたいしたことないんだ。