前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
男4人でふざけ合いながら話していると


ライタが一瞬真顔になって


「有坂はまたしかけてきますかね?」


とテッタ君に尋ねると


「うーーん。そればかりは予想が
つかねぇ。あいつは予想外の出方を
してくるから…
でも、負けたままにはしないだろうな!
今日やった取り巻きの奴らは俺らからしたらクズだけど
あいつらもそこそこ名の通った連中らしいぞ?
手応え全くねぇし
クズすぎて興味わかないけどな!
プライドだけは高い連中だ。
注意した方がいい…
しかも大輔の取り巻きはもっとたくさんいるからな…
俺にはどこがいいんだかよくわかんねぇけど、とにかく人が集まるんだ。
なんかあれば俺はもちろんレイジの方につく。
ケンゴもレイジの方につくと言っといてくれだと。
ケンゴも強えぞ(笑)
かなりの戦力になるかんな…
取り敢えず俺らはミカちゃんの
周りから離れないようにしとくよ」



「ケンゴって中谷??
ミイラ取りがミイラになるじゃないけど
ミカにまたグラッとしないだろうな?」


と俺がちょっと面白くなさそうに
言うと


「ぶははははっ(笑)
レイジはミカちゃんの事となると余裕のへったくれもねぇな(笑)
大丈夫だよ。ケンゴは…
確かにケンゴはミカちゃん大好きだけどな(笑)
オマエしか見てないミカちゃんを見て
とっくに諦めてるから。
今は色々と面倒で彼女はいらないって
言ってるけど
それはミカちゃんがどうのこうのとは違う理由だから(笑)
なぁ、ケンゴ??」



とテッタ君が後ろに向かって
声をかけると
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