前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

2人が戻ると、女たちを警戒しながら
元の席にひっそり座ると


「世間って狭いもんだな!
テッタ君の事どこかで見たことはあると思ってたんだよねー
一緒に喧嘩してなかったら気付かなかっただろうな…」


とユウタロウが言うと


「ああ、俺もマジびびったぜ(笑)
ミカちゃんの教室なんか腐るほど
行ってるのに気がつかなかったよ!
でも、レイジ頼もしい戦力がまた
増えたな!たにくん1人でも
あんな取り巻き10人くらい世話無いぜ
あっちは無駄に多い戦力だけど
こっちは少数精鋭だ。」



とライタが興奮気味で話す



「ああ、お前たちを巻き込んで悪いとは思ってる。でも正直、助かる。
有坂さえいなければ、あんな奴ら何十人来ようと屁でもないけどな…
でも、有坂は俺がやる。俺1人でだ。
お前たちは、無駄に多い取り巻きを
徹底的に抑えてくれ。
後は、向こうの出方次第だ…
こっちからはアクションはおこさねぇ
ミカの前でやることだけは避けたいんだけどなー。
今回凄く怖がらせちまったしな…
まぁ、とにかく俺の可愛いミカに
迫って、怖がらせた奴は誰であろうと
ぶっ殺す!!!!」


と言って近くにあった空き缶を片手で潰してゴミ箱に放り投げると。


2人は黙って頷いた後に



「「こわっ!!」」



と身震いしていた……(笑)



そして、次の授業で今日の講義は終わりだ。



今日は最悪デー
経験上、放課後というのはもっとも
恐ろしい時間帯。


しかも、今日は他の学部の講義の時間帯と俺らの学部の時間帯が違ってて
俺らの授業終了時間は他の学部より30分も遅い……



さらに不気味な予感が湧き上がってくる


俺らは恐怖に怯えながら授業に入った
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