前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
昨日あんな事があっても


学校ではいつも通りでないといけないから、駅でトシヤくん達が待っていて


4人で教室へ送ってくれた。


いつも通りに私の頭をポンポンして
私から背を向けたレイジだけど


振り返って私の手を引くと
ギュッと抱き締めてきた
そして耳元で


「奴の取り巻きはどれくらいるか
想像もつかねぇ。ミカのクラスにいる事もあり得るから…注意してくれよ…」


と囁くと私から離れ、ユウタロウくんとライタくんに散々からかわれながら
4人は戻って行った。



教室に入ると、アイリが顔を赤くして
待っていた。


「もぉ〜!朝からアツいんだから〜
あんなラブシーン見たら
ドキドキとまりません!
てか、どうしたの??ミカ!!
その顔??」


「自分で言うのもなんだけど…
私だって頭の中クラクラだよっ(笑)
ああ、これ??たいしたことないんだけどね〜、ちょっとね(笑)」


「ふーーん。まぁそれは後でいいわ
それよりも愛されてますなぁ〜!」


「そうかなぁ?
まぁすっごく嬉しいけど…
私の方がレイジにメロメロ
なんだけどなぁ〜!」


「イヤイヤ、レイジの方が
ミカちゃん好き好きオーラ
はんぱじゃないからっ(笑)」


と中谷くんが話に入ってきた。


「あっ、中谷くん、おはよ!!
あの〜、お願いがあるんだけど…
後でちょっと行きたい所があるの。
1人でウロウロしたらダメだから
一緒に行ってもらえるかなっ?」


と、中谷くんに手を合わせて
首を傾げると。


「ミカちゃん…それ反則…かわいすぎ
顔の傷大丈夫??まぁミカちゃんは
そんな傷あっても問題ないから大丈夫だよ!
ああ、いいよ、レイジに言われてるから
頼まれなくてもついてくよ(笑)
それより、中谷くんだとよそよそしいからアイリみたいにケンゴでいいのに…
友だちじゃん(笑)」


と中谷くんが言ってくれたから


「うん(笑)ありがとう!!
ケンゴくん。よろしくねっ!」
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