前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「その時くらいから、部活に来たり来なかったり。
部室に来る時はむしゃくしゃしてる時
っていうより喧嘩がしたい時。
テッタやケンゴほどでは無いけど
強い人はゴロゴロいたから…
外で喧嘩相手見つけるより好都合ってわけ。
あの取り巻きの奴ら、凄く弱く見えたでしょ?そんな事ない。喧嘩慣れしてるし
普通ならあの人数で来られたら
うちらはボコボコにされてるハズ…
まぁあれくらいなら私でも充分やりあえるけど…
この2人がバケモノみたいに強いだけだから(笑)ダイスケさえ加わって来なければ、あんなのテッタとケンゴなら数分でボッコボコにしちゃうわよ(笑)
まぁ、そんな感じで、ダイスケは
部室に来てはめちゃめちゃに暴れて
みんなに喧嘩ふっかけて
だんだん疎遠になっていったの。」


と、アイリは私の目を見てゆっくりと
話してくれた。


そうだったのね…


でも、アイリ…中2で全国大会で優勝するなんて、本当凄いのね。



確か…レイジも中1の時……


レイジは何やっても凄いからね。
元々持ってるポテンシャルが高いのは
もちろんだけど負けず嫌いだからね…



けど…アイリ…話しづらかったよね…



「…話しづらい話を話してくれて
ありがとう」


「ううん…そんな事ない!
でも軽蔑した??
私凄く荒んでたんだよ?」


「そんなわけないじゃない!
何を言ってるの??
私は過去のアイリも今のアイリも大好きよ(笑)みんな人それぞれ言いたくない事は1つか2つあるものよ?
言わせてしまって、ごめんね…
私はこんな感じで頼りないけど…
ずっと仲良くしてよ(笑)」


とアイリに言うと


アイリは大号泣…


「ミカ…ありがとう…
何言ってんの??私はいつもミカに助けられてるよ?私がこんなんだから
面倒くさい女たちに文句言われた時も
スッと前に出てくれて逆に文句言われてもヘッチャラな顔してくれたり…
いつも優しくてミカはあったかい。
ミカに会えて本当に良かった!!
最高の友だちに会えたから…
これから何があるのかは後で聞くけど
私もいるからねっ!
テッタとケンゴもいる。
だから、ミカ…大船に乗ったつもりでいてよね…(笑)」


と、アイリは泣き笑いで言うから


「アイリ…泣いてんの?笑ってんの?
どっち??!!」


と、テッタくんが言うから


みんなで笑った…



アイリ…話してくれてありがとう!
私もアイリが大好きだからねっ!
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