前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
俺は朝までやる気全開だったけど


ミカの方がダウンしてしまった(笑)


うん、数時間は眠れたはず(笑)


ただいま、朝の登校中。


俺は疲れ知らずですから(笑)


ミカにたくさん触れて心の充電も
出来たし


朝から爽快だけど


ミカは眠む気を覚ますために
朝から風呂に入ったものの


時おり小さなアクビをしている。


そんな無防備な顔まで可愛いくて
朝から男の視線を釘付けにしてるのに


俺のお姫様は
全く気に止める様子も無い。


イライラするけど
今の俺は心の充電MAXだし


少しの間撮影が無いから
昨日たくさんミカの身体に俺の印も
つけちゃったし…


チラチラ見てくるうぜぇ男の視線にも
今日は寛容みたいだ(笑)


するとミカが何度目かの小さなあくび
をした後に、ニッコリ笑うと



「レイジ…今日すっごくご機嫌だね!
私は身体が筋肉痛というか…
寝不足というか…(笑)
でも、レイジがご機嫌だと私も
嬉しいな(笑)」


ミカちゃんそれヤバイ(笑)


可愛すぎる!!


それに隠してるように見えるけど
首の下の所の痣が見え隠れしてて


独占欲の強い俺は嬉しくてたまらない。


「ミカ…首の所…見えてる(笑)」


と言うと途端に真っ赤になって
俯く。


すげぇ美人なのに
いつまでもミカは純情で
俺の言葉に振り回されてアタフタする
姿を見るとたまらない。


ミカが可愛くて
釘付けになって見てると


「ミカァ〜!レイジくん!
おはよう!!」


「アイリ!!おはよう(笑)
あれっ?今日1人??」


「うん。今日はテッタはお姉ちゃんの
引越しの手伝いとかで、午前中は
休むってさ(笑)」


「そうなんだ(笑)
じゃぁ、お昼まで私がアイリを
独り占めしちゃう〜(笑)」


「いやぁーん!ミカにそう言われると
ドキドキしちゃう!!(笑)
レイジくん、こんな事言ってますけど
いいですかぁ??(笑)」


「ダメッ!
俺がミカを独占したい(笑)」


とふざけてミカの肩を抱くと


途端にアイリちゃんが顔を真っ赤に
させて


「ちょ ちょっと!レイジくん!!
朝からやめてぇ〜!刺激が強すぎる!
私、最近常々感じるんだけど
レイジくんは、普通ではまずあり得ないくらいのイケメンで、ミカはミカで
あり得ないくらい美人なわけよ!
普通のカップルがイチャイチャしてるのとワケが違うからまず刺激が強い(笑)
あと、ミカといる時のレイジくんは普通の男の子となんら変わらない反応をするでしょ?そこで私はもう一発KO負けなわけ(笑)」


と、顔を真っ赤にしながら言うアイリちゃんにたいしてミカは


「なに言ってんのよアイリ??
レイジは確かに見た目も中身もすっごく
素敵だけど普通の男の子だよ??」


と、首を傾げて不思議そうにアイリちゃんを見るミカ…


もう、本当大好きすぎる。


アイリちゃんの言ってる事はわかる。
俺は見た目のせいで普通にしてるだけで
女から好印象を持たれちまうんだ。


面倒だから、ダチやミカの前でしか
本当の自分を出さないようにしてる。


でもミカは俺がどんなでも色眼鏡で
俺を見た事は一度も無いんだ。


俺の外面じゃなくて、中身を見て尊重してくれる。


ミカのキレイな瞳に映る俺は
等身大の俺で、見つめられるとすげぇ
胸が高鳴って、可愛くて胸がざわつくんだけどそれ以上に落ち着くんだ…
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