前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
正人君が笑顔で待っていた


「あっいたいた(笑)
ミカ、おはよ〜!
車だけど、従業員用の駐車場に
とめた??」


「あっ、うん。
昨日テンちゃんにそう言ってもらえて
ご好意に甘えさせて貰いました(笑)」


「そのままとめておいていいよ?
ミカの大学からここまで10分も
ないだろ?ここにとめておくといいよ?
帰りもまた来るんでしょ?」


「いいの??迷惑じゃない??
正直、大学の駐車場は生徒はとめられないから、パーキング探さないと
いけなくて…
近くに無いから助かるんだけど」


「ああ、いいよ?
じゃぁ、明日からは10番にとめて?
特に決まってるわけじゃないんだけど
裕人はいつもそこにとめてるから…
そこは自由に使いなさい。
いつでもとめていいからね(笑)」


と、優しく笑った


パパが恋しくなる
パパと同じ笑い方で


「ありがとう!
では学校に行ってきます!」


と、私が頭を下げると


レイジも


「すみません。
お世話になります。」


と言って頭を下げた。


「ああ、気にしないで。
ここは私の病院だし
それくらいの権限持たせてよ(笑)
礼二君、ミカを頼むよ!
ミカには変な虫がウジャウジャ
ついてそうだから…」


「はい、その通りです。
でも気がつき次第いつも
潰してポイしてるんで
大丈夫ですよ?(笑)」


えーーっ?!


なにそれ??


私そんなに虫ついてるの??


気持ち悪い!!


私虫は苦手…


2人の言葉にアワアワして
オロオロしてると


「ははははは(笑)
これは確かに健夫より苦労するぞ?
俺のかわいいテンもそれはそれは
可愛くて回りの目を惹きつけていたけど
あの子はきちんと理解してたからな〜
裕人も良く言ってたなぁ…(笑)
まぁ、私は礼二君押しだから
頑張ってね」


「はい!ありがとうございます(笑)
ミカのこういうのは慣れてるんで
大丈夫です(笑)
それこそ、小さい時からの仲なので…
そうじゃなかったら心臓いくつあってもたいないと思います(笑)
では失礼します。
車の事、凄く助かりました!
ありがとうございます!!」


と言うとレイジは私の手を取ると


「じゃあ、お姫様…
学校へ行きますか??(笑)」


と言って恐ろしくかっこいい顔で
微笑んだ



なんだったの??


今の2人の会話??


私にはわからない!!


アイリ教えて??!
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