前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「まぁね(笑)抱きつかれたり
腕に巻きつかれたりとかはね…
ちょっと見ててドス黒い感情が
芽生えるよ(笑)
レイジが嫌がってくれてるから
ちょっと嬉しかったり……
でもさ、私はレイジと付き合ってるってだけであり得ないくらい幸せな事で
オマケに普段独り占めにさせて
もらってるのに……
こんな感情は持ったらダメだと
思うんだよねぇ〜
ねっ?私以外と腹黒いでしょ(笑)」


「そんなの当たり前じゃない!
テッタがそんな目にあってたら
その女の腕、2度と巻きつけられない
ようにしてやるわよっ!
もう、ミカは本当お人好しすぎる
というか…我慢しすぎじゃないの?」


「うーーん?
でもね、これが私だから…
よくわからないや(笑)」


「アイリこわっ!!
アイリが言うと嘘に聞こえない……」


「あら、テッタ。全て本当の事よ?
もしそれでテッタが鼻の下のひとつでも
伸ばしてたら滅多打ちの刑だからね!」


「ぷっ(笑)あははは!!
アイリ笑わせないでよ〜!!
私これでも背中が……イタッ…
ふふふ(笑)」


「ミカちゃん…大丈夫??
そういえば、昨日病院行った?
なんだって??」


とケンゴくんが聞いてきたので
私は背中の怪我について
出来るだけ心配をかけないように
簡単に話すと


「そう…
今は無理をしないことが一番ね?
5日後から体を慣らしながら
練習再開ね(笑)
それと、私だいぶ感が戻ってきたから
もっと強い人と練習したいんだけど…
レイジくんに稽古つけて貰いたいの。
ミカが練習再開と同時にレイジくんに
お願いしてもいいかな??」


「多分大丈夫と思うよ?(笑)
伝えておくね??」


「ありがとう!!
でも、あの目で見つめられたら
カッコよすぎてドキドキして
私ちゃんと練習出来るかな??
面つけてるから平気だと
思うんだけど…
やっぱどうしよっかな…(笑)
でも、レイジくんくらいじゃないと
意味がないしな〜」



「あっ!じゃあ明夫くんは??
明夫くんも剣道凄く強いよ??」



「えっ?明夫くんって……
この前ミカの家で会った
舞さんの旦那さんで
ミカのお兄ちゃん的存在の人だよね?」


「うん、そうだよ(笑)」


「えーー!!あの人が変わりに来ても
なんの意味もないじゃん。
レイジくんバリのイケメンじゃない!
健夫くんだっけ??健夫くんといい
明夫くんといい、レイジくんといい
バケモノ三兄弟じゃない!!」


「ぷっ(笑)イタタタッ
だから、もう笑わせないでよ(笑)
でもまぁ、健夫くんと明夫くんは兄弟に違いないけどね(笑)
あっ!そう言えば!!
今日ね、明夫くんがお昼大学へ来るの。
だから、一緒にお昼食べようだって!
勝手に約束しちゃって
アイリも一緒って言っちゃたんだけど…
いい??」



すると、アイリが目を輝かせて



「いいのっ??あんなイケメンと??
わぁーーい!!
お昼楽しみにしとく(笑)」


と、アイリが言うとちょうど
始業を知らせるチャイムがなったので


アイリはルンルンで授業の仕度を
はじめた(笑)
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