前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「だから、そのデメリットは
赤木さんと水戸君でフォローして
くれない?(笑)
例えそれで俺は辞職になっても
妻の道場を手伝うからいいよ?(笑)
そんな事よりも、大事な妹まで
借り出されるってのに
兄として黙ってられないからね?
ねっ?ミカ(笑)」


と言って私の目を見ると優しく微笑んだ
明夫くん


「あーあーあー!
だから、明夫君!その顔やめて!
ミカ見るなよ!」


と言って、私の目を手で隠した
レイジ。


サエちゃんはなんとか頭を振って
自分で持ち堪えたけど、サユちゃん
サヤちゃん、アイリは


ふらぁ〜っと後ろにひっくり返りそうに
なったのを、またペシペシされて
強制的に生還させられていた(笑)


もう、明夫くん凄い!
女の子の大群が遅いかかってきても
この笑顔があれば触れること無く
全員倒せそう(笑)


「ぷっ(笑)なんだよ礼二。
お前の顔だって俺と似たようなもんじゃないか?これは不可抗力ってやつだろ?
文句があるなら親に言ってくれない?
って、思ったことないの??」


「あーあー!わかりますっ!!
ごめんなさい。でも明夫君
下手したら健夫君以上の破壊力
があるから、ミカが心配なんだよ…」


「何言ってんだよ?ミカはそんな事で
キョロキョロよそ見するような
女じゃねぇぞ!
ミカの目を良く見てみろよ?
曇りの無い澄んだ綺麗な瞳をさ」


と、明夫くんがレイジに言うと


レイジは私の目をジーーッと見てきたので、私もなんだかよくわからないけど
見つめ返した


きゃー


いつも見てるけど


改めてじっくり見ると
なんて整ったお顔だこと。


レイジは色素が少し薄いので
髪の毛も地毛なのに少し茶色で
瞳の奥も少し茶色がかってる。


やばっ、かっこよすぎ


小さい頃から見慣れてるとはいえ
これ以上見つめ合うのは
いくら私でも限界と思って


目を逸らそうとした瞬間


「可愛すぎる!!
もうダメ我慢出来ない!!
ミカごめん!!」


と言って私をガシッと抱きしめたと
思ったら、私の顔をがっちり抑えて
チューっと私の口に吸い付いてきた


「きゃー!ちょっとレイジ?!!」




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