前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
一夜明けて、レイジの運転でまた病院へ


私の背中の痛みは昨日程では無くなっていた。


痛みで目を覚ます事なく
ゆっくり眠れた。


痛み止めは欠かさずに飲んでいるし
しっかり包帯で固定されてるからってのもあるんだろうけど…


「ミカちゃん、偉いね(笑)
ただし、痛み止めのおかげだからね?
治ったわけじゃない。
まだ、腫れもあるし…
って事で今日も夕方待ってるよ(笑)」


と、櫻井先生は笑顔で言うと
私の頭を軽く撫でて診察室を出て言った


「先生……やっぱ脅威だ……」


「ん?レイジ??どうしたの??」


「あっ、いや、こっちの話
さて、お姫様学校へ行きますか(笑)」


と私の頭を撫でながら
優しく微笑んだレイジ…


はぁ、レイジもうカッコよすぎでしょ!


反則です!!(笑)


「はい、王子様(笑)」


レイジに見惚れてるのを誤魔化すように
にっこり笑って立ち上がった。


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