前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
少し焦点の合わない顔で


レイジを凝視すると近付いてきて
紙切れを渡した。


そこには

○月○日○○倉庫pm6時


と書いてあった


「降参して、おとなしく橘さんを
大ちゃんに渡せばいいものを。
まっ!でも
おまえらみたいなイケメン集団を
ボコれるチャンスはなかなか無いからな
楽しみにしてるわ!
それと、大ちゃんからの伝言。
ミカちゃん待っててね、もうすぐ君は
俺のもの。だって。」


と言って、バカにしたように
ニヤリと笑うと私たちに背を向けて
向こうにいる仲間の方へ歩いて行った


するとレイジは怒りを抑えるように
低い低い声で


「おい、首洗って待っとけって
言っとけ。テメェなんかに
ミカを指一本触れさせねぇ…
俺をここまで怒らせたのはお前が
初めてだ。2度とミカの前に顔出せないようにしてやるってな…(笑)
それと、お前程度じゃ何百人来ようが
俺らの敵じゃねぇ、逃げるなら今のうちだぞ…」



「確かに…おまえらはムカつくくらい
スカした連中のくせに強い事は認める。
でもおまえらなんか楽勝だよ…
俺らには……「おいっ、余計な事言うなよ、大ちゃんにボコられるぞ‼︎」
あああ、こっちの話だ。じゃーな」


と言って取り巻きの人たちは慌てて
いなくなった
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