前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
健夫くんが寝てから

私達はたくさんたくさん話した。

テンちゃんが親身になって色々
聞いてくれるから


ついつい色んな事言っちゃうの!



「レイジはね、私が困ってるといつも
わかっちゃうの!昨日も昼くらいから
ずっと具合悪かったけど誰にもバレなかったのに…
レイジだけにはなぜかいつもバレちゃうの。
パパとママですら気がつかない時もあるのに…
ほんっとスーパーマンみたいな人なの。優しくて面白くてね…」


「礼二がミカの事
よく見てる証拠よ!」


「大学で礼二を見つけるのは
いがいと簡単なの(笑)
女の子たちの集団の中心に
こーんな目をつりあげて
ムスッとした顔して
必ずいるから(笑)」


「あははは(笑)
それはそうだろうね!!
健夫と並んでも全く見劣りしない
なんて礼二もまた化け物級のイケメン
だよね。テレビに出てる
人気俳優ですらあの2人が並んだら
普通の人に見えるって!
まさに化け物(笑)」


「「あはははは(笑)」」


「それでね!テンちゃん聞いて!
アイリとレイジはね?
私の恋愛偏差値は幼稚園児
並みって言うのよ!
中谷くんからね
全力で行くから覚悟しとけよ!って
レイジに言っといて!
なんて言われたら
私が関係してるなんて
思わないでしょ?」


「うーーーん
まぁ、そうとれるっちゃ
とれるわねっ!
それで??」


「それでね!レイジがね!
俺以外の全ての男を野獣だと思え!
って言うの!!
でもね、私からしたら
レイジだけが野獣だと
思うんだけど……」


「あはははは(笑)
そりゃそうだ!!
それはミカ正しい(笑)
でも、礼二の言う事も
わかってやりなさいな?」



「まぁ、わかるんだけど…
レイジは心配性過ぎるような…
私の事なんか誰も見てないしー
むしろ、レイジの方が
すれ違う女の子達の視線釘付けにしてて
2度見3度見されてるもん(笑)」



「礼二は化け物に決定
したからしょうがないわよ(笑)
それよりも、ミカはカワイイわよ?
礼二が心配して当たり前よ!?
自分で言うのもなんだけど
私とミカは、瓜二つとまでは
いかないけど、すんごく似てる。
私は、そこそこモテたもの。
ムカつく理由なんだけど…
性格に難ありだけど顔がいいんだと!
ミカは性格の良さも顔から滲み出てて
私なんかよりも全然かわいいわよ!」



「え〜!天ちゃんは性格だって
凄い良いし!誰がそんな事言ったの!
許せないっ!!」


「まぁね、返り討ちにしたから
大丈夫だけど(笑)とにかく
ミカは私に似て
かわいいってことよ(笑)」



「そうかなぁ〜??
天ちゃんと似てると言われるのは
本当凄く嬉しいんだけど
やっぱ、私は
天ちゃんみたいに可愛くはないよ?
というより、天ちゃんみたいな顔してたらリンカみたいにモテすぎて
逆に苦労すると思うから
私はこのままでいいの(笑)」


「………礼二の言う通りね…
無自覚な上に無防備で鈍感(笑)
まぁでも、ミカが幸せそうだから
いいけど……」



「ああ!天ちゃんまで
そんな事言ってぇ〜(笑)」



「だって〜ミカが……まぁ
口でいきなり説明してもダメか…
とにかく!
ミカがどう思ってても、私や礼二
健夫や明夫くん、みんなみんな
ミカの事カワイイと思ってるから
何かあったら心配だから
逐一礼二に報告!!わかった?」


「なんか私赤ちゃんみたい…(笑)」


「いいの(笑)ミカはそういう所は
赤ちゃんからやり直した方が
いいんだから(笑)わかった?
とにかく礼二になんでも話すこと。」


「はぁ〜い(笑)」


「よし、お利口さん(笑)」


と言って天ちゃんが私の頭を
よしよし撫でてると…



ピンポーーン


インターフォンが鳴った


「あれあれ?
礼二早くない??」


と言いながら
インターフォンに出て
オートロックの解除を押した


そして1日ぶりに礼二と御対面。


「ミカ??大丈夫か??」


心配そうに私のおでこに手を当てる
レイジ。


相変わらず超絶にかっこいいなぁー


うん、天ちゃんの言う通り。


レイジは化け物(笑)
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