前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
レイジが来たので


テンちゃんは慌てて健夫くんを
起こしに行った


寝起きとは思えない程
爽やかで超絶にかっこいい
健夫くんが部屋から出てきて


「おう!来たか!
顔面凶器野郎!!(笑)」


と言ってニカッと笑った


顔面凶器って……(笑)


おかしくてクスクス笑っていると


レイジが私の頭をガシガシ撫でて


「何笑ってんだよ!ミカ…
この殺人兵器にグラついてんじゃ
ないだろうな?」


とレイジが言った(笑)


「んっとに!
2人ともやめなさいよ(笑)」


とテンちゃんが言って


4人でゲラゲラ笑った。


「健夫君
ミカは連れて帰っても大丈夫?」


「ああ、熱も下がったし…
ただ、熱の影響で
2〜3日は身体中痛いだろうから
無理はさせないように!」


「わかった!
じゃあ、俺等は行きます!
お世話になりました!!」


「えっ?もう連れて帰っちゃうの?」


「もちろん!あんまり長居して2人の
邪魔するのも悪いし…」


「別にミカなら何日いても
構わないけど?なぁテン??(笑)」


「うん。寧ろここに住んでも
いいわよ!」


「えっ!テンちゃん、
さすがに、住むのはダメでしょ(笑)
新婚さんなんだから(笑)」


「とにかく、連れて帰る!
俺がミカがいないと駄目だから!」


と私を隠すように抱きしめながら
2人に抗議するレイジ(笑)


「それでこそ!
俺の認めた礼二だ!!
ミカの事頼むなっ(笑)」


「良く言った!礼二(笑)
ミカ、洋服は洗濯しておくから…
また連絡するわねっ!」


「うん。
本当にありがとう!
テンちゃん、健夫君!!」


「ミカ、何かあったら言うんだぞ!
お兄ちゃんが飛んでいくから!!」



「健夫はミカの事となると
明夫くんみたいねっ(笑)
でも、本当よ?ミカ??
何かあった時はいつでも連絡すること!
そして、さっき言った事わかった??
礼二に言えば解決してくれるからねっ?
わかった??」


「えっなに?ミカ??
またなんかあったの??」


「えっ?なんにもないけど?
レイジには後で話すね!
テンちゃん!わかってる!
2人とも本当にありがとう!」


「では、本当にお世話になりました!
ミカ?行くぞ!」


レイジは一刻も早く私をこの部屋から
出したいみたいで
急かすようにして、私たちはテンちゃん家を後にした。


「ミカ〜!!
また近々ゆっくり会おうねっ!!
私が少し教育しないとダメかな……」


「やめとけよテン(笑)
ミカはあれがミカなんだよ…
でもまぁ、礼二は俺よりハラハラ
させられるかもな……」


「そうかもね(笑)
でもミカだって礼二相手にしてたら
大変だと思うわよ?
言いがかりとかつけられなければ
いいけど… あ〜!考えるだけで
ムカついてきた!!ミカがあんな目に
あったらタダじゃおかないんだから!」


「じゃあ
何も考えられないように
してやるよ(笑)」


「いや、遠慮しときます‼︎」


「却下!!
今日は朝まで寝かさねぇよ(笑)」


「ギャーーー!!
ミカ!カムバァ〜〜ック!!」


「テン愛してる」






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