前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
自宅に着いて


さっきテンちゃんに言われた事を
レイジに話した


「そうだな!それが一番かもなっ!
ミカは自分で判断しないで
何かあったら俺に全部言えよ?
お子ちゃまなミカの変わりに
俺がチョチョイと解決しちゃうからな」



「うん、わかった。」


「それと、中谷の事だけど…」


「あっ!ごめん!
中谷くんと口聞いちゃいけないのに
どうしても避ける事が出来なくて…
本当ごめんなさい…」



「そうだぞ?
でも俺もごめんな?ミカが
そんな事出来るハズないんだよなー
だって、ミカは他人の気持ちを
優先する子だもんなー」



「で でもねっ!
レイジを好きな気持ちだけは
他の人に譲りたくないの。
だからレイジを悲しませる事は
したくない!
だから私が悪い。ごめんなさい」


とペコリと頭を下げると


「ミカ、それ反則!!
可愛すぎるでしょ(笑)
2〜3日は我慢するって決めてるんだから
そういうカワイイ事するなよ(笑)
ミカは今までのままでいい。
普通にしてていいよ?
俺、今まで学校内では自分の気持ちより
ミカのプライベートを優先してきたんだけど、やめるわ!
俺も遠慮しない!ミカに会いたい時は
ミカに会いに行く。
行きも帰りもミカを独占したい。
ダメかな??
うざってぇ女から嫌味言われるかも
しれないけど
それは俺が守るから……」


と首を傾げるレイジ。


「そうだったの?
レイジには我慢してもらいたくない!
だって、3年も待っててくれたんだもん
レイジを好きな気持ちだけは
他の子たちよりも上だよ?
だからね、いつも綺麗な女の子たちが
わんさかレイジの周りにいても
私平気でいられるの。
レイジはきちんと言葉にして伝えて
くれるし…
私に遠慮しないでね?
大学ナンバーワンのイケメン
レイジと付き合ってるんだもん
女の子達からの嫌味は覚悟してるし
私全然大丈夫だよ?(笑)」


「最後のセリフ
ちょっとテンさんみたいだ(笑)」


「そうだね(笑)」


「じゃあ、顔が見たくなったら
会いに行く!
本当はいつでも俺の側に置いときたい
けと、さすがにそれは無理って
わかってるから!(笑)」


「うん!レイジ
ありがとう!!その方が
私も嬉しい(笑)」


「ミカ…かわいいな…
あっ、それと中谷の事はもう心配
しなくて大丈夫!
普通にしてていいよ?
とりあえずはミカの事手を引いて
くれたから…
でも人の気持ちはそんな簡単に
消えるもんでもない。
ミカ、ブレるなよな!(笑)」


「うん!わかった!!
それより、昨日私は何で正人くんの
病院にいたの??」


「ああ、それは……」


昨日私が気絶する少し前からの
出来事を説明してくれた


「えーー!
そんな事があったの??」


「だから、俺とミカの関係は
そこそこ広まってる。
でもまだ、学校中が知ってるって
わけじゃないけどな(笑)」


「恥ずかしい…
でもレイジ王子様みたい(笑)
助けてくれてありがとうね!」


「どういたしまして
俺のカワイイお姫様」


と言ってニカッと笑ったレイジは
見惚れちゃうくらいに
かっこいい!


「よし!ミカ
飯にするかっ!!
ちょっと待ってろ?
俺が作る!!」


「えっ?
いいよ!私やるよ!」


と言って席を立とうとすると


「いいのいいの!座ってて!
ミカが作った方が美味いけど
今日は俺にやらせて!
てか、2〜3日は俺が家事する。
これは決定事項だから!(笑)」


と言って私を座らせた


「ごめんね…
ではお言葉にあまえて!
ありがとうレイジ!
大好き!!」


「もう!ミカ!!
我慢してるんだからなっ
でも可愛すぎる!!」


と言ってレイジは私の口に
チュッと触れるだけのキスをすると
鼻歌歌いながらキッチンへ行って
料理を始めた



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