前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
翌日大学の最寄り駅に着くと


トシヤくんと、見慣れない男の子2人が
レイジの事を待っていた。


「「「レイジくんおはよう」」」


「てめぇら、なんでいんだよ!」


「ねぇ、紹介しろよっ!レイジ!」


「ミカ先輩おはようございます(笑)」


「おはよう(笑)トシヤくん」


「トシヤずりぃ!!おはようございます
ユウタロウっていいます」


と言って、ユウタロウくん?が
握手を求めてきたので
手を出そうとしたら


パチンっ!


ユウタロウくん?の手をレイジが
払い除けた


「いってぇー!
なんだよ!
握手くらいいいじゃねぇかよ!」


「お前は女いる時はよそ見
しないんじゃなかったのかよ?!」


「えっ?別によそ見してねぇよ?
ただ、カワイイものはカワイイ。
それだけ(笑)」


「おいっ!レイジ!!
俺のこと紹介してくれよっ!」


「ああー、ミカ!
こいつはライタ。同じ学部で
まぁ、いつもつるんでる奴!
で、こっちのクソ野郎がユウタロウ」


「はじめまして!ライタです!
ミカちゃんに今相当心持ってかれてる
最中です(笑)」


「えっ?なに??
ライタくん初めまして。」


「ライタ!てめぇふざけんなよ!
他人のもんに手を出すほど
餓えてねぇんじゃなかったのかよ!」


「手は出さねぇよ!(笑)
でも頭ん中では何回か
出したけどな(笑)
可愛すぎるんだからそれは
仕方ねぇべ!」


「おい!てめぇ、今から頭ん中
何も考えらんないようにしてやる!」



と言って、ライタくんの首を絞める
ように持って頭をブンブン振るレイジ


「レイジ、俺の事も紹介しろよ!」


「てめぇは毎朝ミカと会って
るだろーか!!」


トシヤくん本当面白い(笑)


4人のやりとりが面白くて
クスクス笑いながら見てると


「ミカ!何がおかしいの?」


「いや、仲良いなぁーと思って。
みんなレイジの事
よろしくお願いします。」


と言って3人に向かってニコッと
笑いかけると


レイジが私の後ろに立って
私の顔を両手で隠した


「なんだよ!レイジ隠すなよー!」


「いいなぁー!レイジは
こんなカワイイ子
毎日触りたい放題かよっ!」


「ミカ先輩はやっぱオアシスだ〜!!」


「ふん、いいだろ!!
ミカの事は誰にもやらん!」


と言って私の肩を抱き寄せたレイジ


「あれあれ、ミカちゃんの事となると
大学ナンバーワン王子も
ただのヘタレ王子かい(笑)」


結局
大学について
私の教室までみんなで送ってくれた…
レイジはついてくんなよ!
とずっとぶつぶつ文句言ってたけど
教室まで着くと
またいつもの優しい表情に戻って


「じゃぁ、帰りも来るから!
会いたくなったらヒョッコリ
来ちゃうかも(笑)」


と言うとフッと微笑んで
私の頭をポンポンして、他の3人と
一緒に自分の校舎に戻っていった。


その光景を見てた周りの人たちは
レイジのあまりの格好良さに
顔を真っ赤にして固まってる(笑)


私もレイジのあの表情は何度見ても
キュンとする……
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