前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
3人に向かってミカが
「こんにちは…」
と声をかけると
「礼二、ミカちゃん!おかえり!
さささっ、こっち来て座って!」
と、母さんが俺とミカの手を
引っ張って、父さんと見知らぬ
おじさんの目の前に座らせた。
間近で見るとこのおじさんの醸し出す
雰囲気はただ者ではないなと感じる。
お洒落で凄く若々しい。
でも、父さん達と同じくらいだろうから
おじさんでいいや(笑)
ミカは何がなんだかわかんない
様子でとまどっているみたいだ
正直、俺もこれから何を言われるか
検討もつかない…
「母さん、今すぐ来いって
どんな用事??」
俺が母さんに尋ねると
目の前のおじさんが俺とミカを見て
話し始めた。
「この写真に写ってるのって
君たち2人だよね?」
と言って何枚かの写真を
テーブルの上に広げた
そこには昨日のダンスパーティーの
写真がバッチリ納められていた
ミカが背伸びしながら俺のスーツの
両襟を掴んで引き寄せながら
キスしてる写真。
ちゃっかり俺もミカの腰を引き寄せてるけど…
俺がミカを抱き寄せてる写真。
酒を飲ました野郎を追い払った後だな…
ミカが満面の笑みで笑ってる写真。
急に破壊力抜群の顔で笑い出した時だ…
大学の門の所でミカを抱えてる写真。
これはタクシー待ちしてる時だ…
その他にも何枚もの俺とミカの写真を
テーブル上に広げた
なんでこんな写真??
ミカは
昨日の酒を飲まされてからの記憶が全く無いから
顔から火が出るんじゃないかってくらいに赤くなって
「なにこれ?レイジ??
これ昨日の……私??」
「あああ、めちゃめちゃ
可愛いだろっ?(笑)」
と、おどけて笑って見せた
「いやーーーー!!」
ミカは両手で顔を隠すと
下を向いてしまった。
「あの、確かにこの写真に写ってるのは
俺とミカですけど……何か??
それと、これって盗撮にならないんですか?撮られた覚え無いんですけど?」
と目の前のおじさんに向かって言うと
「この写真を撮ったのは
私の相棒みたいなカメラマンでね。
昨日はこの大学のダンスパーティーの
撮影に行ってたんだよ。
大学のパンフレット作りのためとかで
きちんと依頼を受けて撮影したので
一応盗撮にはならないと思う。
それで、この写真なんだけど
凄く良く撮れてると思わない?
しかも2人とも本物のモデル以上に
美形だし……
ミカちゃんだっけ?
君は昨日の事覚えてないのかい?」
「昨日、ミカは変なヤツに騙されて
酒飲まされたんです。
なので
その時の記憶は全く無いんです。」
と俯くミカの変わりに俺が答えた
「そうなんだね?
でも、本当にキレイにこのドレスを
着こなしてくれてるんだよ!
ミカちゃんは!!
礼二くんだっけ?君もさすが
龍太郎と梨沙子さんの息子だね!
このスーツをこんなふうに
着こなせるなんてなかなかいないよ!」
「あの…言ってる意味がわからないんですけど?」
と俺が言うと父さんが口を開いた
「礼二とミカちゃんの着てる服は
この人がデザインしたものなんだ。
ミカちゃん、このドレス誰と買いに行った?」
「リンカママと…」
「礼二、そのスーツは誰が用意した?」
「母さんだけど??」
「そういうことだ!
礼二とミカちゃんはこの人のデザイン
した服でパーティーに出席した。
そこに来てたカメラマンが
2人の服を見て
Kentarou Okanoの服だとわかって
2人を撮っていたらしい。
2人がとても良い被写体なのもあったらしいけど…」
このおじさんが
KentarouOkanoだって?
日本いや、世界でも有名な
ファッションブランドの
デザイナーじゃねぇか!
ん?結局、何が言いたいんだ?
「それはどうも……
結局父さん達は何が言いたいの?」
「こんにちは…」
と声をかけると
「礼二、ミカちゃん!おかえり!
さささっ、こっち来て座って!」
と、母さんが俺とミカの手を
引っ張って、父さんと見知らぬ
おじさんの目の前に座らせた。
間近で見るとこのおじさんの醸し出す
雰囲気はただ者ではないなと感じる。
お洒落で凄く若々しい。
でも、父さん達と同じくらいだろうから
おじさんでいいや(笑)
ミカは何がなんだかわかんない
様子でとまどっているみたいだ
正直、俺もこれから何を言われるか
検討もつかない…
「母さん、今すぐ来いって
どんな用事??」
俺が母さんに尋ねると
目の前のおじさんが俺とミカを見て
話し始めた。
「この写真に写ってるのって
君たち2人だよね?」
と言って何枚かの写真を
テーブルの上に広げた
そこには昨日のダンスパーティーの
写真がバッチリ納められていた
ミカが背伸びしながら俺のスーツの
両襟を掴んで引き寄せながら
キスしてる写真。
ちゃっかり俺もミカの腰を引き寄せてるけど…
俺がミカを抱き寄せてる写真。
酒を飲ました野郎を追い払った後だな…
ミカが満面の笑みで笑ってる写真。
急に破壊力抜群の顔で笑い出した時だ…
大学の門の所でミカを抱えてる写真。
これはタクシー待ちしてる時だ…
その他にも何枚もの俺とミカの写真を
テーブル上に広げた
なんでこんな写真??
ミカは
昨日の酒を飲まされてからの記憶が全く無いから
顔から火が出るんじゃないかってくらいに赤くなって
「なにこれ?レイジ??
これ昨日の……私??」
「あああ、めちゃめちゃ
可愛いだろっ?(笑)」
と、おどけて笑って見せた
「いやーーーー!!」
ミカは両手で顔を隠すと
下を向いてしまった。
「あの、確かにこの写真に写ってるのは
俺とミカですけど……何か??
それと、これって盗撮にならないんですか?撮られた覚え無いんですけど?」
と目の前のおじさんに向かって言うと
「この写真を撮ったのは
私の相棒みたいなカメラマンでね。
昨日はこの大学のダンスパーティーの
撮影に行ってたんだよ。
大学のパンフレット作りのためとかで
きちんと依頼を受けて撮影したので
一応盗撮にはならないと思う。
それで、この写真なんだけど
凄く良く撮れてると思わない?
しかも2人とも本物のモデル以上に
美形だし……
ミカちゃんだっけ?
君は昨日の事覚えてないのかい?」
「昨日、ミカは変なヤツに騙されて
酒飲まされたんです。
なので
その時の記憶は全く無いんです。」
と俯くミカの変わりに俺が答えた
「そうなんだね?
でも、本当にキレイにこのドレスを
着こなしてくれてるんだよ!
ミカちゃんは!!
礼二くんだっけ?君もさすが
龍太郎と梨沙子さんの息子だね!
このスーツをこんなふうに
着こなせるなんてなかなかいないよ!」
「あの…言ってる意味がわからないんですけど?」
と俺が言うと父さんが口を開いた
「礼二とミカちゃんの着てる服は
この人がデザインしたものなんだ。
ミカちゃん、このドレス誰と買いに行った?」
「リンカママと…」
「礼二、そのスーツは誰が用意した?」
「母さんだけど??」
「そういうことだ!
礼二とミカちゃんはこの人のデザイン
した服でパーティーに出席した。
そこに来てたカメラマンが
2人の服を見て
Kentarou Okanoの服だとわかって
2人を撮っていたらしい。
2人がとても良い被写体なのもあったらしいけど…」
このおじさんが
KentarouOkanoだって?
日本いや、世界でも有名な
ファッションブランドの
デザイナーじゃねぇか!
ん?結局、何が言いたいんだ?
「それはどうも……
結局父さん達は何が言いたいの?」