前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
夜、寝る前になってレイジの携帯が鳴った


「んっ?なに?こんな遅くに??
酔っ払ってんの?? ああ…
うん…… えっ?!…ああ
はいはいわかりましたよ!
うん、じゃぁ、おやすみ…」



ベットから顔出して首を傾げると


「母さんから…んったく!
何時だと思ってんだよ??
明日から父さんは北海道の方で撮影をするらしいんだ…
んで、今回は母さんもちょい役で出るらしくて明日から一週間だけ北海道に行くらしい。んっとに、さっき言えよ?!
って話だよな!
そんで、撮影は一ヶ月後くらいを予定してるからそのつもりでいてだと…」



なんか最後の方が歯切れが悪いので



「ん?どうしたの?
なんか言われたの?」


「あああ、まぁ…」


なに?


なんか気になるなー


????


私が首を傾げると


「ええっと、だから!
一ヶ月後くらいを予定にしてるから
その時にミカの身体に傷がないように
だって」



「えっ?私傷なんかついてないけど?」


「ああ、もうミカのニブちんだなぁー
だから、ミカの身体にキスマークを
つけるなよってこと!」


「えええーーっ!」


途端に顔がカーッと熱くなっていくのを感じる


そんな私を見てレイジはニヤニヤして
ベットに入ってきた


「これが見えたのかな?(笑)」


と言って鎖骨の下あたりにある痣を
指差して言った


「いやーーー!
もう、今日は恥ずかしい所から
私抜け出せないのかなぁ〜〜」



「じゃぁ、今のうちにたくさん
吸っておこうかな(笑)」


「えっ?もういいよ…
服脱ぐとたくさんあるよ?」


「じゃあ、確認するから見せて(笑)」


「か か 確認なんて必要ありません…
どこにつけたかはレイジが
覚えてるでしょ?」



「でもミカは昨日どこにどうつけられたか覚えてないでしょ?(笑)」



「そ それは… まぁ覚えてないけど…
で、でも、朝きちんと確認したから
もうわかってるから……」


と言って私があたふたすると


私の上に跨ってきた。



「昨日どうやって抱いたか
身体で思い出させてあげる…」


と言ってキスをしてきた


いきなりの激しいキスに呼吸がついていかない


「んんんんんん んふぅ んっ……」



「いただきます…(笑)」


と色気ムンムンの表情で言われ
私は今日もまたレイジに翻弄されたのでした。


レイジの体力にちょっと尊敬すら
覚える…(笑)



「愛してる…ミカ
一生俺のモノでいて……」



「う うん………」



「違う…昨日は
…レイジ……愛してるわ……
って言ってくれた」



「えっ? ああうん。
レイジ……愛してるわ
って、恥ずかしいよぉ〜」


「うわぁ 俺、すっげえ幸せだ(笑)」


「ふふふっ(笑)レイジ大好きだよ!」


「ミカ…昨日よりもっと幸せだ(笑)」



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