前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー

店を出て
私とアイリは外のベンチに腰をかけて
話していた。



そこで私はレイジと一緒に住んでる事
親友が妊娠中である事を話した。



「そうなんだ…
ミカの親はまだアメリカなのね？
でもあのイケメンレイジくんと
毎日同じ屋根の下で
暮らしてるなんてさ！
毎日あんな顔が近くにいたら
鼻血ブーしそう！
興奮しすぎちゃって…（笑）
しかも彼とはもうヤッてるよね？
想像するだけで…
てか、今鼻血ブーしたらごめん（笑）」



「ふはははは（笑）
アイリおかしな事言わないでよ（笑）
初対面ならそうなのかな？
でも私は小さい頃から
見慣れてる顔だから
レイジを見ると好きって気持ちが溢れてきてドキドキもするけど…
それ以上に安らぐし落ち着くよ？」



「そういうもんなのね…
私はあの顔は何年見続けても
鼻血ブーする自信あるわ！
てか、ミカは彼の顔が好きなんじゃないの？」



「レイジはね、見た目だけのイケメン
じゃないよ。中身はもっともっと素敵なんだよ（笑）」



とニッコリ笑って答えた



「そう…
本当にミカはレイジくんが
大好きなんだね！
それにさっきも見てて思ったけど
ミカは凄く愛されてるよ！彼に。
ケンゴが恋愛にあんなに積極的に
なるの初めて見たから
ちょっとかわいそうな気もするけど…
ミカには幸せになってもらいたいから
ミカ、頑張ってね！」



「レイジは口に出してきちんと想いを
伝えてくれるから凄く幸せだよ！
んっ？中谷くんがどうしたの？」



「あー、ううん。なんでもない！
それより今年の文化祭は多分あの超イケメン王子は大変な目に合うわよ？
後夜祭でダンスパーティーがあるんだけど引っ張りだこだろうね！
昨年はケンゴもテッタも人気があるから
揉みくちゃにされてたもん。」



「それは大変そうだ（笑）
アイリは今年は佐藤くんと踊れるんだね！良かったねぇ！」



「うん！そうなの‼︎
でも私ヤキモチ妬きだからテッタに女の子が寄ってきたら怒っちゃうかも…
あっ！でもミカはテッタとも仲良くしてね？レイジくんからも私とテッタはお許しが出たしね（笑）
テッタって呼んであげて？
それよりいいの？ミカは？？
ヤキモチとか焼かないの？
あんな学校ナンバーワン彼氏
放っておいたら大変だよ？」



「アイリ、カワイイ〜！！
ありがとう！テッタ…くんね（笑）
うーーん。
ヤキモチは多分……妬くだろうね。
でも昔からレイジがモテるのは変わりないから
騒がれたり揉みくちゃにされたりしてるの見るのは悲しいことに
慣れてるの…（笑）
いつも私はレイジを独り占めにさせてもらってるから
こういう時くらい我慢しなくちゃねっ」



「ミカのお人好し（笑）」



「よく言われる（笑）」



「「あははははは（笑）」」



私たちはそんな感じに
今までお互い話せなかった事をたくさん話した。



なんでも相談できる
友だちはやっぱいいね！