前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「アイリちゃんだっけ???
ミカちゃんから
たまに話は聞いてるよ?!
リンカがミカちゃん以外の女の子と
親しく話してるの初めて見たよ(笑)
来年から、リンカの事もよろしく!」


と兄貴が言うと


「あっ、はい!
私も女の子の友達少なくって…
リンカとは今日会ったばかりなのに
ミカから話を聞いてたから
もうずっと前から友達だったみたいに
話しやすくて安心したの。
こちらこそ、よろしくお願いします」


とアイリちゃんが兄貴に頭を下げると


「じゃぁ、万里も来たところだし
私達は帰るねっ!
アイリ、来年から本当よろしくね(笑)
ミカ、また夜電話するね〜
レイジ、あんまりミカを独り占めにしてると後で覚悟しておきなさいよ(笑)」



と言いながら席を立ち


2人は帰っていった



はぁ〜



疲れた。


クソ野郎からはじまり


最大の天敵の姉貴襲来。



まだ昼休みで
午後もテストがあるというのに


すっかり疲れた俺は


テーブルに顔を埋めて
ガックリ項垂れた


するとミカに
頭を優しく撫でられたので


「ん?」


と、テーブルに突っ伏したまま
目だけミカに向けると


「ふふふっ(笑)
レイジおつかれ(笑)」


と優しく笑った


「もう、ミカかわいすぎだから…」


と言うと、ミカは真っ赤になって
照れていたけど


それ以上にアイリちゃんは
俺等を見てウットリしていた



アイリちゃん…


いいかげんギャラ貰うよ…(笑)


俺たちは見せものではありません!
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