貴方を好きになるその日まで‥‥。
4章 優しいの?意地悪なの!?
はぁ〜、ちょっとトイレ行こ。

「るりちゃん、ちょっとトイレ行って来
るね。」

私は、るりちゃんにそう言ってトイレに行った。

はぁ〜スッキリした!

私がトイレから出た瞬間。数人の知らない男子が私に、

「暇?俺らと飲まない?」

そう言って、私の腕を掴んできた。どうやら、酔っ払っているらしい。

「や、やめて下さい!離して下さい!」

私がどんなにもがいてもビクともしない。私が、涙を流しそうになった次の瞬間。

ふわっと体か浮き上がった。顔を見ると、びっくり!

吉中くんが、私をお姫様抱っこしている!

吉中くんは、私の顔を見て、

「顔、超ブサイクになってる。そんな顔
俺以外に見せんなよ。」

って言った。私は、自分でも顔が赤くなるのが分かった。

トイレは奥の方にあるから、るりちゃん達からは全然見えない。

そして、さっきまでいた男の人達は、

「なんだ、男持ちかよ。」

って行って、帰って行った。

行った瞬間、吉中くんは私を降ろして、

「勘違いすんなよ。俺はトイレに行こう
として、お前らが邪魔だったからやっ
ただけだ。」

「わ、分かってるよ!」

吉中くんは、顔色一つ変えないでそのままトイレに入って行った。

「吉中くんなんて、だ、大っ嫌い!」

私は、そのまま席に戻って行った。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop