夏目くんと恋愛中
「イライラするんだよ、あんた見てると」
「え?」
急な夏目くんの話に、ついていけなかった。
私夏目くんを怒らせるようなことしてない。
話してもいないのだからイライラさせようとも、出来ない。
「何なのこれ。あんた、なに?」
夏目くんの一方的な言葉に、訳が分からなかった。
〝あんた、なに?〟の質問の意味が全く分からない。
そんなことを考えているとふわっと、夏目くんの腕が気付けば私の背中に回されていた。
夏目くんに抱き締められていると、気付くのに長い時間を感じたようだった。