夏目くんと恋愛中
夏目くんと恋愛中 その2
痛いよ、夏目くん
「夏目くん」
「また、あんた?」
私はあれからと言うもの、時間があれば夏目くんのクラスに顔を出す様になった。
私が知らない顔があるなら、私から知ればいいって思ったから。
「夏目くんが、好きになってくれるまで来るよ」
「無いよ。絶対にならない」
う、即答ですか……。
少しは悩んでくれてもいいじゃんか。
けれど、事実、夏目くんはあれから何ひとつ変わらない。
私には、笑った顔すら見せてはくれない。