夏目くんと恋愛中


「夏目くんっ!?」


私の声さえも聞こえてないかのように夏目くんは空き教室へと入った。


「ここなら、大丈夫かな」


「夏目く─・・・・・」


「ねぇ、なんで?」


夏目くんの低い声が聞こえたかと思えば、トンッと壁に押し付けられた。


「な、何が・・?」


わけも分からない私とは対照的に、夏目くんは落ち着いていて、不機嫌そうな顔をしていた。


「夏目くん、怒ってるの?」


「なんで?」


「なんでって・・・・・」


聞いているのは私なのに、逆に聞いてくる夏目くんに更に訳が分からないよ…。


「はぁ・・・。なんであんたはいっつもそうなの?」


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