夏目くんと恋愛中
夏目くんと恋愛中 その10
やっぱり君。
「·····送ってくれてありがとう」
あの後、夏目くんは家まで私を送ってくれた。
その間はお互い何も話さず、隣を歩いたけど、重たい空気が漂っていた気がして仕方なかった。
「良いよ、別に」
何だか話すのが久しぶりで、何だか落ち着かない。
何を話せば良いのか、分からない。
さっきのキスの意味も聞きたいのに、怖くて聞けない。