夏目くんと恋愛中


顔を両手で覆うと、さらに赤くなる。


見ないでと言うばかりに顔を俯かせた中村はわかってない。


それさえも逆効果ってこと気づいて何んだろうな…。


「こんなことで赤くなるなんて、子供の中村にはこの先のことなんて無理でしょ」


「こ、子供じゃっ……」


「じゃあ、中村は大人なの?」


「……うん」


「そう。じゃあ、遠慮なんてしないよ」


そのまま少し強引に唇を押し付ける。


「っん……」


すぐに中村の体に力が入るのがわかって、緊張がヒシヒシと伝わってくる。

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