黒王子×泣き虫姫



「ごめん、君とは付き合えない。」



放課後、皆が帰ったあと、


あたしは屋上に、ずっと好きだった先輩を呼び出した。



あたしと先輩は、なんの接点もなかった。



だから、だいたいこうなるとは予想がつていた。


先輩は学校のアイドル的存在。



そんな人が、


なんの取り柄もなくて、チビで、ばかで、

おまけに可愛くもなんともない、


こんなあたしからの告白をOKしてくれるはずがなかった。








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